樺沢紫苑

『絶対にミスをしない人の脳の習慣』(著:樺沢紫苑)〜原因が分かればミスには必ず対処できる

こんにちは,歯医者です.

樺沢紫苑先生の新刊『絶対にミスをしない人の脳の習慣』読了です.

今回の本では,誰にでも起きうる「ミス」に注目しています.

 

ミスは,以下の「脳の4つの器質的・機能的な変化」が原因となって起こります.

・集中力低下
・ワーキングメモリの低下
・脳疲労
・脳の老化

 

これらが存在すると,脳の情報処理プロセス(出力・入力・思考・整理)がうまく働かなくなる結果,ミスが生じるのです.

 

ミスは脳の不調の危険信号です.

 

最近ミスが増えてきつつある場合は,病気の一歩手前の「未病」の状態かもしれません.
病気になってしまうと,健康な状態に戻るのに大変時間がかかったり,健康に戻れないこともあります.

 

ミスの原因である脳の変化に対処することで,未病の状態を脱出し,健康を目指す.
そしてさらによい絶好調の状態にもっていく.

 

毎日を楽しく効率よく元気に生きていくためのコンディショニングのコツが詰まった本になっています.

 


 

私はこれまで,樺沢先生の主催する「樺沢塾 精神科医の仕事術」に所属したり,著書を読んだりしながら読書術,記憶術,時間術などの仕事術を学んで日々,実践してきました.

 

「ミスをしないためには?」という切り口のこちらの本を読みながら,これまで学んで実践してきたいろいろな仕事術が有機的に関連していることを感じました.

 

そして,自分にとっては達成度を評価できるいいチャンスになりました.

 

本を読んで新たな気づきを得たなら,次にやることは実践です.

 

私が実際にやりはじめたこと,これからやろうとしていることについて,実践の一例として本の内容とともにご紹介していきます.

 

 

コンテンツ

ワーキングメモリを回復する・鍛えるために

脳に入ってくる情報をまず取り扱うのが脳のワーキングメモリ.

本の中ではコンビニのレジに例えられています.

次々と入ってくる情報(客)を処理するには,ワーキングメモリ(レジ台数)は多い方が有利です.

 

ワーキングメモリを回復する・鍛える9つの方法が紹介されていました.

 

「睡眠」,「運動」,「読書」については十分に取り組めていました.

「自然に親しむ」,「記憶力を使う(大人の勉強)」はこれからやってみたいと思いました.

 

記憶力を使う大人の勉強には,資格試験などが最適です.
最近興味が湧いたウイスキーの「ウイスキー検定」に挑戦することにしました.

 

ということでさきほど,
2018年2月4日実施のウイスキー検定2級の試験にエントリーしました!
もう勉強するしかありませんね(笑)

 

「マインドフルネス」に関しては,以下の藤井英雄先生の本2冊がとても参考になります.
これを機会に再確認してみます.

『マインドフルネスの教科書 この1冊ですべてがわかる!』(著:藤井英雄)〜わかりやすいマインドフルネスの一冊!44冊目, 藤井英雄 マインドフルネスの教科書 この1冊ですべてがわかる! 読了. 「マインドフル...
『マインドフルネス「人間関係」の教科書』(著:藤井英雄)〜マインドフルに良好な人間関係を構築しよう〜藤井英雄 マインドフルネス「人間関係」の教科書 読了. 藤井英雄先生の『マインドフルネスの教科書』の続刊です. ...

 

 

重要度x緊急度x集中度でリスト化したTo Doリストでパフォーマンスを最大化する

仕事を円滑に,生産性高く,ミスなくすすめるにはTo Doリストの活用が有効です.

 

樺沢先生は,重要度x緊急度に「集中度」を加味した樺沢式To Doリストを提案しています.

 

樺沢先生自身も使用しているこのTo Doリストの一番のポイントは,
「集中度の高い時間帯に,集中度を要するタスクを割り振る」というところです.

 

樺沢式To Doリストの使用法とメリットについては,
P122からP147,なんと26ページ,本の1割にもあたる多くのページを使って詳細に解説されていて大変驚きました.

 

樺沢式To Doリストは,毎日,マイクロソフトWordで作成,A4の紙に印刷し,常に見える机の上などにおいて使用します.

 

以前に樺沢塾で樺沢式To Doリストは紹介されていました.
しかしながら,仕事柄,動き回って机に座っていないことが多く,そのままの使い方では使いづらかったので使用していませんでした...

 

使いづらいなら,使いやすくなるように考えてカスタマイズすればいいじゃない!

ということで,本を読んでから以下のように改変して使用してみました.

・A4の紙に2日分の樺沢式To Doリストを印刷.
・二つ折りにして,A5のバインダーに挟んで持ち歩き.開いてすぐに確認できる.
・明日のAM1のタスクは前日夜に紙に書き込み.
・AM1のタスクが終了して一息つく頃にその日のTo Doリストを作成する.

 

私は,翌日の脳のゴールデンタイム(起床後,集中力の高いAMの時間)をフル活用するために朝イチのTo Doは前日に書くようにしています.

上記のカスタマイズでこれにも対応できます.

 

ここ1週間弱,真剣に使用してみて樺沢式To Doリストのメリットを実感できました

・集中度に応じたAM,PMのタスク配置で,タスクの消化率が上がる.
遊びのTo Doも実現しやすい.(書くと実現しようと努力するので実現しやすい)
・各項目3つのTo Doで脳が認識しやすい.
・毎日のTo Doや未消化のTo Doの確認・転記がスムーズ.

 

樺沢式To Doリストでは,デジタルの編集のしやすさと,アナログの自由度・脳に対するよい刺激・確認のスピーディーさいいとこ取りができます.

 

もっと早く使っていればよかった!と後悔するレベルでいい感触です.

 

そろそろ来年の手帳選定の時期ですね.

来年は,マンスリー・ウィークリースケジュール管理はグーグルカレンダー&フランクリン・プランナー(ウィークリー)で,デイリータスク管理は樺沢式To Doリスト改で行ってみようと思います.

 

ミスを繰り返さないための思考〜自己洞察力を鍛える

ミスを繰り返さないためには,ミスの4つの原因に注目して自分の状態を自己洞察することが大切とのことでした.

 

自己洞察とは,客観的に自分の心身の状態を評価することです.

 

自分の事は自分がいちばんわかっているというのは思い込みで,意外と自分のことを客観的に評価するのは難しいです.

 

酔っ払っている人が「私,酔ってません!」というのがよい例です.

 

適切に自己洞察するためには,日々,意識的に自分を見つめて評価するトレーニングをしておく必要があります.

 

本では自己洞察力を高めるトレーニングとして,
・日記を書く
・SNS投稿をする
・書評や映画評を書く
以上の3つが挙げられていました.

 

「書く」ときには,かならず自問自答します.
その自問自答が自己洞察のトレーニングにつながるのだと思います.

 

これからも書評やブログを書き続けて発信しながら自己洞察力を鍛えていきたいです.

毎日1000字のアウトプットを目標にします.

 

調子が悪いときは筆が重いし,良いときはスラスラと文章が書けるので,コンディションの確認のためにも書くことは役に立ちそうです.

 

 

さいごに

本を参考に自己洞察を行い,脳の各プロセスにおいて原因を究明すれば,ミスに対する解決策が必ず見えてきます.

 

ミスが多発している方,未病の状態にある方は,たくさん思い当たる点が見つかってしまうかもしれません.

 

あせらず,ゆっくり,とりあえず3つくらいを改善してみようという軽い気持ちで実践していけばいいと思います.

 

そうすればコンディションがよくなり,きっとミスは減っていきます.

 

そして,各項目に興味が湧いたら,それぞれの関連書籍をさらに読み進めてほしいと思います.

 

ミスを減らし,より健康に,よりパフォーマンス高く毎日を過ごすために,この本はすべての人にオススメします.

 


 

本の構成については以前の記事にも詳しく書いていますのでよかったらご覧ください.

ミスは不調の警告サイン!〜『絶対にミスをしない人の脳の習慣』出版記念講演会こんにちは,歯医者です. 先日10月7日(土)に開催されました, 樺沢紫苑先生の新刊『絶対にミスをしない人の脳の習慣』の...

 

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