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ガムは歯にいい!?
「ガムが歯にいい!」ということをどこかで聞いたことがあるかもしれません。
確かに、食後にキシリトール配合のガムをもぐもぐかむと、唾液がよく出て歯の表面を洗い流す作用があります。
また、ガムをリズムよく咬むことで、気分や感情を安定させるセロトニンという脳内物質が増えますし、脳内の血流が増すことで脳が活性化されるともいわれます。
「それならば、どんどんガムをかめばいいじゃない!?」
と言いたいところですが…
実はそういうわけでもないのです。
ガムを長時間かみすぎるのはよくない
ガムを30分、1時間といった長時間かみ続けていると、あごまわりがだるーくなりませんか?
かむ筋肉、咀嚼筋(そしゃくきん)に負担がかかっている証拠です。
ガムを長時間かみつづけるのは、負荷軽めの筋トレを長時間やっているようなものなので、咀嚼筋が疲れてしまいます。
疲れはしばらくすればなくなりますが、筋トレした筋肉がどうなるかというと…モリモリになりますよね!?
咀嚼筋が隆々になると、頬のエラが張ったような顔つきになります。
そして、かむ力がましてしまいますから、
歯や歯を支える骨・はぐきへの負担が増えてしまいます。
歯はかめばかむほど鍛えられるものではなく、
削れていく「消耗品」ですから、長い目で見ると
歯の寿命が縮むことになるといえるでしょう。
そして、あごがだるくなるくらい咬むということ、そして咀嚼筋が鍛えられて咬む力が増すということで、耳の前あたりにある顎の関節(顎関節)への負担が増してしまいます。
顎関節も膝などと同じ関節。
無理な負担がかかると、動きが悪くなったり痛みがでたりといった関節症になります。
ガムのいいとこどりをするには?
ガムのいいところをとりつつ、顎関節症などの不具合を起こさないようにするかみ方は、「ガムは、味がなくなったらかむのをやめる。」
です。
ガムの味がなくなった時点でかむのをやめれば、かみすぎになるということはないでしょう。
どうしてもハミガキできないとき、気分転換したいときなどにピッタリのガム。
歯・顎関節・咀嚼筋などくちまわりに負担の少ないようにぜひ利用してください。