こんにちは!
今回は歯ブラシの話です.
歯ブラシといえば,「ヘッドは小さく,柄は真っ直ぐで,毛の固さはふつうかやわらかめ」というのがファイナルアンサーかと思っていました.
しかし,最近,幅広歯ブラシが流行っているというとのこと.
小林製薬株式会社調べによる幅広植毛歯ブラシ(子供用を除く)全体の販売数の調査によると,2013年は約537万本であり,翌々年の2015年には約1,240万本と2倍以上となっている。これが年々増加傾向にあり,2017年では約2,219万本となり確実にそのシェアを拡大している。
大きいヘッドの歯ブラシは扱いづらいという先入観があったものの,ここ4年間でおよそ4倍にもシェアが増えてきているものを無視するわけにはいきません.
幅広段差植毛歯ブラシと,平切り植毛歯ブラシ(普通のコンパクトヘッド歯ブラシ)と比較して,プラーク除去効果(歯垢のとれやすさ),歯肉の炎症の改善程度に有意差はない,また幅広歯ブラシは使用感がよくて歯ブラシ習慣の継続にも有利であろうとの報告もあるし...
ということで,早速ゲットして使用してみました.
手に入れたのは小林製薬の「 生葉の極幅ブラシ」(左)
いつも使用しているライオン 「システマC41(右)」と比較した写真がこちら.


毛がとにかく多い!ほんとにこんなゴツい歯ブラシで磨けるのか...!?
まぁとにかく使ってみるのが一番,ということでしばらく使ってみました.
実際に使用してみて感じた利点,注意点を下にまとめてみました.
<幅広歯ブラシの利点>
・普通の歯ブラシと比較して接触する面が大きいので,ブラシ圧のかかりすぎを防ぐことが出来る
→オーバーブラッシング(磨きすぎ)で知覚過敏になりがちの方にはオススメです
・一度に広い面を磨くことが出来る
→上手な方はより効率的に歯ブラシできそうです
<幅広歯ブラシの注意点>
・どこを磨いているのか分かりづらい
→接触面積が広いので,どこを磨いているのかぼやけるような印象です
・ヘッドがやや大きいので,奥歯の付近が磨きづらい
→やはり大きいヘッドは取り回しがしづらく,口を大きく開けにくい方やお口コンパクトな方は少々磨きにくかも
・毛が多く,ハブラシ後にハブラシにはまったゴミやハミガキ粉の掃除がしづらい
→ハブラシしたあとはハブラシの掃除もしっかりと行う
以上のような利点・欠点があるものの,オーバーブラッシング傾向のある私は個人的に気に入ったので引き続き使ってみようと思います.
注:従来のコンパクトヘッドの歯ブラシと清掃効率が変わらないというものの,そもそも正しい歯ブラシの扱いができていない場合は結局うまく歯ブラシできません.
「ここ数年,歯医者に受診していないよ!」という方は,ぜひ歯科医院で正しいブラッシングかチェックしてもらいましょう.
それではまた.

参考・引用文献
1,日本歯周病学会会誌 / 60 巻 (2018) 2 号 最近の歯ブラシ事情―なぜ今,幅広植毛歯ブラシなのか―