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そのメモ,ちゃんと役立ってますか? 〜小西利行『仕事のスピード・質が劇的に上がる すごいメモ。』を読んで

こんにちは,歯医者です.

コピーライターである小西利行さんの『仕事のスピード・質が劇的に上がる すごいメモ。』を読みました.

 

メモはしっかりとってますという方は多いものの,

「メモはとるけど,とりっぱなしで見直してないなぁ.」

「メモって何をどう書けばいいのかわからない.」

という悩みがある方は多いのではないのでしょうか?

 

自分もその一人でした.

 

メモの重要性に気づきはじめていましたけれども,
そういえば正しいメモのとり方,その後の活用法についてしっかりと学んだことがありませんでした.

 

 

今回ご紹介する『仕事のスピード・質が劇的に上がる すごいメモ。』は,メモを取る目的,活用法について大変勉強になりましたので,紹介させてください.

 

 

なぜ?メモを役立てられないのか?

→それは,メモが腐る(劣化する)からです.

メモは「メモ内容+記憶」で成り立っています.

このうち,記憶は時間とともに薄れていきます.そのため,「メモが腐る」のです.

 

 

メモは未来の自分へのメッセージ

メモを取る前提として,以下の2点が重要です.

・未来の自分が「今」のことをほとんど覚えていない.

・未来の自分をまったく信用しない.

 

メモはこんな未来の自分へのメッセージ,考えるきっかけを与えるものだと思ってとる必要があるのです.

このように未来へ活用していくメモを筆者は「未来メモ」と呼んでいます.

 

 

未来メモとは?

活かせるメモ,未来メモは次の3つにわけられます.

 

①まとメモ:情報をシンプルにまとめて使える情報に変える

②つくメモ:アイデアをザクザクつくる

③つたメモ:生み出した内容を伝える


(P38より引用)

 

それぞれ順に見ていきましょう.

 

①まとメモは使えるメモに変化させるファーストステップです.

メモを未来に活かす未来メモに変身させる基本テクニックなので,詳しくご紹介します.

メモに以下のようなひと手間を加えるだけで,活かせるメモに近づきます.

 

・3つの「◯」
:重要だと思う情報に「◯」をつける.ただし,3つまで

・矢印「→」
:考える順序がわかるように矢印でつないでみる.
つながらない部分がみつかると,疑問が生まれ,気づきにつながる.

・記号 「VS(競合),?(疑問),◯☓(正誤),☆(重要),⇔(対比)」
:情報を読みやすくするように関係を表すかんたんな記号を書く

・吹き出し
:未来の自分への考えるきっかけを与える指示

 

書いただけのメモにはあらわれていない頭の中,思考をみえる化し,未来の自分に思い出させるきっかけを作る作業です.

 

 

次に,アイデアをザクザク生み出す②つくメモについて見ていきましょう.

つくメモの中でおもしろい!やってみたい!と感じたアイデア創出法は以下の2つです.

 

ブラック三角メモ:「送り手の伝えたい内容」x「受けての不満」の間にアイデアを見出す.

(P145 セーターの隠れニーズについてのブラック三角メモ より引用)

ホワイト三角メモ:「あるテーマに関する情報」x「受け手の好み」の掛け合わせでアイデアを見つける.

(P154 銭湯に若い女性を呼ぶためのアイデア より引用)

 

筆者が本の中で引用しているジェームス・W・ヤングの言葉,
「アイデアとは既存の要素の組み合わせ以外の何ものでもない.」
を実践するための具体的な方法です.

 

他にも,「あまのじゃくメモ」も面白そうだと思いました.
やられたくないこと,ふつうはやらないことを想像して,そこから考える逆転の発想でアイデアを生む方法です.

 

 

また,自分の中の隠れたアイデアを発掘するのは,山口拓朗先生の本の中で紹介されていた「まんだらボックス」を用いた「自問自答」もとても役に立ちます.

詳しくはこちらを参照ください.↓

「基本&コツx量を書く」でうまい文章は書けるようになる!〜山口拓朗「残念ながら,その文章では伝わりません」こんにちは! 読書に目覚め物書きに目覚めつつある歯医者です. 読書で得られた気づきの記憶定着のために,アウトプットがてらブロ...

 

メモで自由にアイデア出しが出来るようになると,頭の中で考えているよりはるかに多くの事が扱えるようになります.

 

 

 

最後に③つたメモについて.

①まとメモ,②つくメモで生み出したものを伝えるプレゼン技術です.

本の中で紹介されていた3つのうち,「見出し」メモは活用する場面が多そうだと思いました.

 

メモや議事録の見出しとして,

「メモ年月日」+「内容のサマリ」+「打ち合わせメンバー」に
「発言,発見,トピック,課題など」を加えたものを作成します.

 

例えば,
2017年10月6日/メモを最大限に活用する会議/大原,田中,鈴木
/「メモが活用できないのは,メモが情報+記憶でできていることを理解していないからだ!」

という具合です.

 

簡単に作れますし,メモをした場面を思い出しやすくなる効果の高いテクニックでしょう.

 

本では,①〜③のメモ技術14項目が紹介されています.
ここではご紹介していない他のテクニックも役に立つものばかりなので,気になる方はぜひ本をチェックしてみて下さい.

 

 

ところで,何にメモしたらいいの?

本の内容からちょっとはなれますが,自分の中で一定の答えが出たのでコメントしておきます.

 

・取り急ぎのメモは,手のひらでも,付箋・メモアプリでも,A4の紙でも,紙切れでも,とにかく何でもOK.

・ただし,情報+記憶で成り立っているメモが記憶の劣化で腐らないうちに,一冊のノートにまとめる

 

取り急ぎのメモは,「とにかくメモしたいことが浮かんだらすぐにメモする」というのが最重要です.

ほんの数分たっただけでせっかく浮かんだいいアイデアを忘れてしまいます.

 

ドラマ『探偵ガリレオ』の湯川先生は,クライマックスで壁でもガラスでもところかまわずメモするあの勢いでメモを取るのが理想でしょう.(あれは少々極端ですが)

 

その後,重要なメモは未来メモに変身させて一冊のノートにまとめると財産になります.

 

この本で紹介されているようなメモ技術を活用できるようになると,
「ノートは作業領域を増やす机のようだ」,
「ノートは外付けハードディスク」と言われるように,
ノートを脳内メモリや記憶を大幅に拡張する最高のツールにとして使えそうです.

 

 

さいごに

・未来の自分は全て忘れているという前提でメモ

・メモは,記憶+メモ内容で構成されている.記憶が劣化しないうちに,未来の自分へのメッセージとなる「未来メモ」になるよう一工夫を加える

 

特にこの2点は重要です.

 

せっかくとったメモを未来に役立てる技術をしっかり身につけて,効率的でクリエイティブな毎日を送りたいものです.

 

最後まで読んでいただいてありがとうございました.

 

本が気になった方はこちらからどうぞ↓