こんにちは!
読書に目覚め物書きに目覚めつつある歯医者です.
読書で得られた気づきの記憶定着のために,アウトプットがてらブログをはじめて1年半近くになります.
文章を書けば書くほど,自分の情報収集力や表現力と向き合います.
「思ったとおりに書けていないけど,どう直せばいいかわからない.」
「書いている内容がなんだかうすっぺらいな...」
「感じた熱量がこの文章では伝わらないな...」
このような負の体験が記事を書くたびにボディーブローのように効いてきて,
心理的ダメージがかなりたまってきていました.
「このままではいけない!なんとかしなければ!」
「より質の高い気づきを得たり,アウトプットをするためには,文章力を高めるしかない!」
(心の声)
今年の4月,ウェブ心理塾セミナーで樺沢紫苑先生,山口拓朗先生の講演「テンプレートで誰でも書けるSNS文章術」を受けました.

セミナーを受講して,山口拓朗先生(伝える力【話す・書く】研究所所長)が紹介する文章術は再現性が高いと強く感じました.
その山口拓朗先生の最新刊『残念ながら,その文章では伝わりません』が発売となりました!
先生の文章術,トレーニングメソッドを「盗む」ために早速ゲット!
この本を読むにあたって「今自分が困っていること=いちばん知りたいこと」を考えると,
以下の3つが挙げられました.
・情報収集がうまくなりたい
・構成の良い文章が早く書けるようになりたい
・響く文章が書きたい
それぞれについて答えが得られたのでご紹介していきます.
コンテンツ
情報収集がうまくなるには?
・情報収集のアンテナを張る
本の感想を書くとき,多くの方は読んでから書こうとします.
しかしながら,いざ書いてみると「この本を読んでなんだかすごく勉強になった気がする...いい本です.」といった漠然とした感想しか思い浮かばないというパターンはありがち.
読んだ後から思い出そうとしても,本の中の大切な情報を見逃してしまっているため具体的に書けないのです.
大切な情報を見逃さないように,本を読む前に「欲しい情報は何か?」と自分に問いを投げかけ書き出して明らかにしておくことで「情報収集のアンテナ」を張ることができます.
私はこの本を読むにあたって,自分の中の考えを「棚卸し」するのに役に立つ
「曼荼羅ボックス」を使って,得たい情報について書き出しておきました.
↓

このようにアンテナを張っておくと,本を読んでいて気になる情報が見つかれば,「ビビ!」っと反応して気づきが得られるわけです.(スゴい!)
・自問自答をする
食材がないと料理が作れないのと同じで,書くべき材料がないのに文章は書けないのです.
文章を書くためには,以下の3ステップを踏みます.
1,自分に質問をする
2,その質問に答える
3,答えたことを書く
文章を書く材料を集めるためには,ステップ1&2で「自問自答」をします.
一つのテーマについてさまざまな角度から自問自答することで,書くべき材料が手元にそろうのです.
それを元にしてステップ3として文章が書けるのです.
(私はこの記事を自分の中の3つの「?」をもとに書いています(笑))
ステップ1「自分に質問をする」は意外と難しいです.
自分の気持ちに正直に,抱いた違和感や疑問を質問に昇華して,意識的に文章を書く3ステップを踏むことが大切です.
私は「質問をする」というのが以前は超ニガテでした.
茂木 健一郎 最高の結果を引き出す質問力:その問い方が、脳を変える!
がとても参考になりましたので興味のある方はそちらもご覧ください.

・メモを活用する
文章力のある人ほど積極的にメモを取っています.
積極的にメモを取ることで文章力アップが見込めるのです.
なぜならば,メモには以下のような効果があるからです.
メモの効果は?
・下書き効果:メモが本番の文章の下書きにもなる
・備忘効果:人間はすぐに忘れる.メモは「情報の備蓄庫」
・記憶力効果:メモとして書くことで記憶に残りやすい
・気づき効果:書いて視覚化することではじめて気づくことも多い
・アイデア創出効果:メモ見直すことで「情報A x 情報B」で新たなアイデアが生まれる!
メモは大切だ!ということはわかりました.
しかし,上手にメモをとり,まとめ,効果的に活用するには具体的にどうしたらいいのかわからなかったので,山口先生に質問してみました.
私のQuestion:
自分はiPhoneのメモアプリ,A4コピー用紙(本に挟んでるメモ),手帳,ノートなど手元にあるものにメモしています.
いろいろなところにメモしているためか,散逸したり,メモしたことを忘れたりしてうまくまとめられずに困っています.
メモは何にとればいいのか,またそのメモをどのようにまとめて活用していけばいいのかアドバイスをください.
山口先生のAnswer(要点をまとめています):
・一冊のノートにメモを集約する.一時的に手帳などにメモすることがあるが,後でノートにまとめる.
・メモには細かいことは書かずに,大きなポイントを書く.例えば読書後には,見やすいようにノート1ページに大きな文字で気づきを2つ,3つドーンと書く.
・メモの大半は自分のアイデア.自分事に置き換えてアイデアをメモする.それにより自分の行動の変化につながる
・メモは取るだけでなく,ときどき読み返すことが大切.読み返すことで記憶に定着し,アイデアから新たなアイデアが生まれる.
とても参考になりました!
自分はメモを集約できておらず,そのため「ときどき読み返す」ことができていなかったので,メモの効果を得られていなかった事がわかりました.
構成の良い文章を早く書くためには?
文章の書き方にも「型」があります.
目的,用途に応じた「テンプレート」を活用することで,アウトプットづまりを解消できるのです.
テンプレートの凄さは以前受けたウェブ心理塾セミナー「テンプレートで誰でも書けるSNS文章術」で実感していました.
本の中には10のテンプレートが紹介されていました.
その中でもブログ記事作成に役立ちそうな以下の3つのテンプレートをまずは活用していきたいと思います.
・列挙型(全体像→列挙1〜3→まとめ)
・エピソードx気づき型(エピソード→気づき(学び・教訓)→結論(抱負・展望など))
・情報発信型(背景→結論→理由→効果→具体例→まとめ)
他の方のブログ記事の骨格を見抜くように意識して読んでみるというのも,テンプレート文章術のトレーニングになりそうですね.
響く文章を書くためには?
読み手が感情移入できるのはどこかというと,
書き手が「何を感じ,何を考えたのか」の部分です.
ただ体験の事実を羅列するだけでなく,
体験を紹介したい根拠である「感動,考え」の部分を書かなければなりません.
文章を書くのには,いつでも自問自答が必要なのですね.
さいごに
何かについて訓練し能力を伸ばしているときに生まれる不安は,
「このやり方はあってるんだろうか?このまま続けて成長できるのだろうか?」
というものだと思います.
文章力を伸ばすにあたって私もこの不安を抱いていました.
山口拓朗先生の本には,良い文章を書くための「基本&コツ」がちりばめられています.
それらを真似すれば良い文章を書くことができます.
再現性のある文章術なのです.
正しい方法を学び,量をこなせば正しい文章術が身につけられるということがわかれば,頑張る勇気が出ます.
文章術のホームラン本です.
書くについてお悩みをお持ちの方にはぜひオススメの一冊です!
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