43冊目,
『久賀谷 亮 世界のエリートがやっている 最高の休息法―「脳科学×瞑想」で集中力が高まる』
読了.
マインドフルネスに関していい本に出会えたと思っています.
どうやら確かに効果はありそうだけど,どこかスピリチュアルな香りがするマインドフルネス.
そんなマインドフルネスですが,近年の研究でエビデンスが積み重なりつつあります.
まさに鬼(効果)に金棒(エビデンス)です(!?).
スピリチュアルな内容だけなら苦手ですが,この本はそうではないので手に取りやすかったです.
マインドフルネスは「最高の休息法」です.
マインドフルネスは最新のiOSのヘルスケアアプリの中にも含まれたくらいメジャーになっていますが,カタカナでなんとなくつかみどころがないというのが知らない方の感覚でしょう.
マインドフルネスとは「瞑想などを通じた脳の休息法の総称」です.
「身体を休めてもなんだか疲れがとれない」
それは脳が疲れているからかも?
我々の脳は「何もしない」でも,勝手に疲れていってしまいます.
脳は体重の2%なのに,全エネルギーの20%を使用しています.
さらにその6−8割がデフォルト・モード・ネットワーク(DMN)という脳回路に使われています.
脳が意識的な活動をしていないときに働くベースライン活動がDMNで,クルマのアイドリングのようなものです.
何もせずぼーっとしていても脳がDMNで無意識のうちにせっせと働いているので疲れるわけです.
脳のとれにくい疲れを取るには,疲れにくくするためにはどうすればよいかは,DMNで使用されるエネルギーをいかに抑えるかにかかっています.
マインドフルネスでDMNをコントロールして疲れを取り,さらに継続することで疲れづらい脳を手に入れることができます.(脳の可塑性)
本書はマインドフルネスを全く知らない場合でも,わかりやすい構成になっています.
脳の構造,マインドフルネスの効果を支持するエビデンス,マインドフルネス実践のための7つの「休息法」をストーリー形式でやさしく説明しています.
マインドフルネスに興味があるけどちょっと敷居が高くてまだ遠慮していた方には是非おすすめです.
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