歯の話

歯医者に行く前に、血液検査していますか?

「血液検査、最近しましたか?」

これは歯科医院でもする質問です。

抜歯など、傷ができる処置の際に気をつけなければならないのは、次の3点です。

・傷が治るか?
・血が止まるか?
・どの抗生物質、鎮痛剤が使えるのか?

血液検査結果を見ると、これらの見込みがたちます。

傷の治りが悪くなる糖尿病、
血の止まりづらくなる肝疾患や血小板減少、
薬の使用上注意しなければならない肝・腎機能
など、血液検査でよくわかります。

また、脳梗塞後や狭心症・不整脈などの心疾患がある方は、
いわゆる「血がサラサラになる薬」(抗凝固療法薬)を使われていることもあり、その薬の効き具合も血液検査でわかります。

40代以降になると、徐々に病気が増えてきます。

「今治療中の病気はありません!」
「健診?受けていません!」
「血液検査は受けたことありません!」
という方は、実は要注意。

病気がないのではなく、「病気が見つかっていない」「病気が未治療」なだけかもしれません。

毎月病院に通院して、血液検査を受けて、薬をもらって治療を続けている高齢な方より危険です。

すくなくとも、年に1回くらいは血液検査がある健診は受けるようにしてください。

そして、その結果を歯科受診のときに持参してもらえると、安心して歯科治療ができます。