歯の話

歯科医院にできるだけ行きたくないなら

歯科医院にはできるだけ行きたくないですよね。

それならば、定期的に歯科医院に行きましょう。

歯医者を嫌がる子供のイラスト

「え?歯科医院に行きたくないのに、行きなさいっていうのはおかしい!」
という声が聞こえてきそうですが、とりあえずもう少しだけ続きを読んでください。

歯・くちの治療が終わって、定期健診の段階になると、数ヶ月に1回の受診頻度になります。

だいたい年2回から4回くらい。

定期健診であれば、
ときどきレントゲンをとったり、
歯周病の検査をしたり、
むし歯のあるなしをチェックしたり、
かみあわせの変化や顎の動きを確認したり、
舌や頬などの粘膜の状態をみたのち、
お掃除をしてスッキリお帰りいただけます。

歯医者のイラスト「治療中」

ところが、むし歯や歯周病の治療となると、そうもいきません。

むし歯の治療であれば、小さいものなら1度の来院で処置がすむこともありますが、大きく欠けていたりすると2−3回かかります。

深いむし歯で歯の神経まで及んでいるものならさらに数回治療が必要。

そして、むし歯の本数が3−4本となると、さらに来院回数が増え、治療期間ものびます。

はぐれきが腫れ、歯を支える骨がとける歯周病についても、軽いものなら数回のお掃除とハミガキ指導で定期検診にうつれますが、重いものなら数ヶ月〜年単位の治療がかかることも多いです。

定期健診を受けていると、むし歯・歯周病の早期発見・早期治療ができます。

歯科健診は実はおさいふにも優しいのです。

トヨタ系のデンソーによる歯科・医科医療費合計を比較した調査によると、
歯科健診を受けている営業所の従業員の医療費は、2005年と2009年の比較で、3%〜23%も下がっている一方、
歯科健診を受けていない営業所の従業員の医療費は24%も上がっていたとのこと。

体にも、おさいふにも優しい、そして来院回数を最小化でき時間=いのちも守ることができる歯科定期健診は、ぜひ受けてほしいものです。

ひさしぶりに、どこか歯の具合が悪くて歯科受診する場合は、しばらくは歯科治療が続くかもしれませんが、かならず定期健診のフェーズに移れる日が来ます。

「できるだけ歯科医院にいかない」ために、ぜひ歯科健診受診をよろしくおねがいします。