こんにちは.
2018年11月1日,2日,京都みやこめっせで開催されました日本歯科保存学会2018秋季学術大会に参加してきました.
会場は平安神宮の近く.
大鳥居を超えたところに会場がありました.
大鳥居は名前の通り大きい!
みやこめっせの前の木々はちょっぴり紅葉が始まってました.青い空に映えます.
今学会で興味深かった話2つをあげましょう.
・サホライド(フッ化ジアンミン銀,SDF)が再注目
超高齢社会となり,歯の残る本数・年数が増えつつあります.
子どものエナメル質う蝕(いわゆる普通のむし歯)は減ってきているものの,
根面齲蝕(根の表面のむし歯)が増加しているのが問題です.
根面齲蝕はエナメル質う蝕と違い,診査・診断・処置・予防全てにおいて難しく,対応に困ります.
サホライドという薬剤は,1970年から販売されているかなり古い歯科薬剤で,一時は下火になりましたが,根面齲蝕の悩みの多くを解決するのに役立つため,近年再注目されているとのことでした.
・歯周病治療におけるプラークコントロールはリスク判断をして緩急をつけるべし
歯周病の進行は,宿主(歯の質・体質など)・環境・細菌・咬合力の要因などによって左右されます.
歯科医院に行けば,歯ブラシやプロフェッショナルケアといったプラークコントロール=細菌の量を減らすことを治療のひとつとしてすすめられます.
歯周病菌が悪玉のレッドコンプレックス(P.g.,T.d.,T.f.)に分類される菌が口の中にいる場合,とくに最強の歯周病菌であるII型のP.g.菌がいる場合は,徹底したプラークコントロールが必須になります.
歯周病菌は18歳以降にくちのなかにやってきます.
どこからもらうかというと・・・唾液感染で,親しい友人やペットからです.
自分の口の中のプラークが多いと,歯周病菌をもらいやすいそうなので,ご注意を.
知人や先輩・後輩にも出会い,いろいろ意見交換できました.
新規開業・継承開業した先生や大学の先生,私と進む道が違う方にお会いしてエネルギーをもらいました.
また週明けからがんばりましょう.
それではまた.