歯の話

ハミガキをする前に確認しておくこと〜効率よくハミガキするために

こんにちは!

毎日しているハミガキ.
歯と歯ぐきの健康を守る一番たいせつな習慣です.

そのハミガキを正しくするためには,
・どんな歯ブラシをつかうか?
・歯間ブラシやフロスなど使ったほうがいいか?
・歯ブラシの動かし方は?
・一日何回ハミガキすればよい?
・いつハミガキするのが効果的?
・歯磨き粉はどんなものを使えばいいか?
・電動歯ブラシって使ったほうがいいの?
というように器具や方法に注目され,ネット上にもたくさんの情報があります.

 

しかし,ハミガキするその前に確認しておくべきことがありますので,
今回はそのお話をしましょう.

 

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どこでハミガキすべき?

ハミガキは洗面所でやります.
お風呂でやります.
テレビを見ながらやってます.
そういう方も多いかと思います.

正しく磨ける方は,それでもOK.

しかし,ハミガキを見直す一番オススメの場所というと...
『明るいリビングテーブル』
です.

明るいリビングテーブルの上に卓上ミラーを置くと,洗面所より鏡までの距離が近くなり,口の中がよく見えるのでハミガキに最適です.

とるべきモノをよく見る...と言われても見えないんですけど

掃除は,とるべき対象をよく見て,それがどこにあるのかを確認するところからはじまります.

これはくちの掃除,ハミガキでも同じ.

ハミガキでとれるのは,「食べかす」と「歯垢・デンタルプラーク(バイオフィルム,ばい菌の塊)」(以下,プラーク)です.

食べかす,例えば海苔など色のついたものなら「ここにありますやん」とそこを狙ってハミガキすることができます.

さて,プラークはどうでしょうか.
実はこれは色が非常にわかりにくい.
プラークは白〜乳白色で歯の色に似ており,歯にぴったりくっついているからです.

私達プロでも普通に話す距離で見ていたら,大量にくっついていない限り気づかないくらいです.

そんなわかりづらいプラークをよく見る方法があります.

『歯垢染色剤』というもの.
プラークに青や赤などの色を付けることができます.

↓液体のものや,

↓錠剤のものもあります.

 

歯科医院でも染め出してもらえますが,
Amazonやドラッグストアなどでも歯垢染色剤は手に入ります.

染め出し前,こんな感じで,歯ぐきの際にプラークがついてるのかなぁ?くらいですが・・・

 

歯垢染色剤で染めてみると...めちゃめちゃ付いているのがわかります!

この赤いのがハミガキでとるべきプラークです.

ハミガキ前に見えづらいプラークの位置を確認する,
自分のハミガキがOKなのかダメなのかを判断するのに,
歯垢染色剤は超役立ちます.

歯垢染色剤は液体のものと錠剤のものがあります.
液体のものは綿棒などで塗るのが難しかったりするので,
自分で使うなら錠剤が便利です.

 

まとめ

・ハミガキをする前に,除去すべきプラークを,明るい場所・鏡を使って近距離でよく見る
・プラークは歯の色に似ていて確認しづらいので,ときどき歯垢染色剤で染めてみて付き具合を確認する.

実はこれは歯科医院でのブラッシング指導で行っていることなのです.

ハミガキのグッズや方法に注目されがちですが,まずは掃除して除去すべきものに注目するのも大切ですよ,というお話でした.

それではまた.