57冊目,
樺沢紫苑 先生
脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術
読了.
4月13日に発売になりました樺沢紫苑先生の最新刊です.
発売前にフライングレビューしましたが,↓

読み終わって全体が見えて気づきも得られましたのでできるだけコンパクトに紹介してみます.
神・時間術は次の3ポイントから成り立っています.
- ムダな時間を有用な時間へ置き換え(時間泥棒を排除,時間管理のマトリクス第Ⅳ領域の排除)
- 集中力の「波に乗る」〜集中度の要するタスクは集中力の高い時間に「割り振る」
- 集中力回復のための「コンディショニング」
「集中力」にフォーカスして時間術を考えるというところがこれまでの時間術と一線を画しており,素晴らしいと考えます.
「集中力(仕事効率) 」×「時間」=「仕事量」(P38より)
上記のように考えると,得られる仕事量を増やすには,
費やす「時間」を増やすか,「集中力(仕事効率) 」を高める必要があります.
集中力については「特徴,クセ」があり,気合や根性やトレーニングで簡単に高められるものではありません.
ただ,本来ある集中力を活用したり,落ちてきた集中力を効率的に回復する方法はあるので,ポイント2,3のような工夫で時間の有効活用ができるわけなのです.
今回は,集中力に関するポイント2,3について紹介します.
コンテンツ
集中力の「波に乗る」
〜集中度の要するタスクは集中力の高い時間に「割り振る」
集中力を「気合」や「根性」で簡単にあげられるものではありません.
一方で,集中力の高い時間帯を知り,その時間を利用するのは誰でも今からでもできます.
集中力には,以下の図のように起床後一番高い,午後〜夕方にかけて集中力が下がる特徴があります.
(P37より)
とくに集中力の高い起床後の「脳のゴールデンタイム」をうまく活用するのが大切です.
では,その「脳のゴールデンタイム」でやるべきタスクについて考えてみましょう.
時間管理のタイムマトリクス(緊急度&重要度)+第3軸 集中度
従来の時間管理のタイムマトリクスでは,緊急度と重要度によってタスクを分類し,タイムマネジメントを推奨してきました.
樺沢紫苑先生はこの「時間管理のタイムマトリクス」をより効果的に活用するために,第3軸として「集中度」を加えてタスクの割り振りをすることを提案しています.

(絵がへたなのでまたいつか書き直します...)
「脳のゴールデンタイム」に第Ⅰ領域のタスクを処理すれば,効率よく短時間で処理でき,時間節約で新たな時間を生むことが出来ますし,第Ⅱ領域の集中力を要する案件(☆)を処理すれば,自己成長への大きな投資になります.
集中力回復のための「コンディショニング」
先程も書きましたが,集中力は,長距離走でだんだん体力が落ちていくように,起床後が最高の状態でそこから時間がたつにつれて低下していく特徴があります.
そこで,パフォーマンスよく活動するにはうまく集中力を回復させてあげる必要があります.
集中力回復のためのコンディショニングの中でも,本書で特に重要視しているのは,「睡眠」と「運動」です.
〜睡眠について
理想は,持てる集中力を100%発揮できる「脳のゴールデンタイム」を毎朝迎えられるように回復していることです.
そのためには,良質な「睡眠」を7時間以上確保することが最も重要です.
宵越しのストレスや疲労は持たず,翌日にはしっかり回復していることで毎日効率よく活動できます.
〜運動について
60分〜90分程度の適度な運動は,下がった集中力をある程度回復させるリセット効果があります.また,睡眠の質を向上させます.
睡眠,運動についての詳細については「第4章 夜の時間を最大に活かす 運動&睡眠リセット術(P170−P213)」で説明されています.
是非チェックしてみてください.
気づき
これまで樺沢先生が出版された本や,私も所属している樺沢塾で部分的に紹介されていた時間術が,今回の本でまとめられていました.
本を読んで,自分が出来ていることの確認し,これからの課題(To Do)の発見に役立ちました.
これまでに実践していること
〜時間泥棒の排除,集中力を下げる横やりの排除
- テレビをほとんど見なくなった→見るとしても録画
- これまで2万時間以上費やしてきたゲームをやめた→ほとんど読書に置き換え
- 目的のないスマホ,PC利用を減らした
- スキマ時間の活用
- スマホ,PCの通知をほとんどオフ
- リアル机の上,スマホのアプリ,PCデスクトップの整理整頓
〜集中力の波にの乗るために
- 早寝早起き:11時には就寝,遅くとも6時には起床.休みの日もほぼ同じ
- 集中度を要するタスクの割り振り→文書作成や勉学は朝に
〜集中力回復のために
- 短時間睡眠をやめ,7時間睡眠の確保
これからのTo Do
- 集中度を加味したTo Doリストの作成,実施
- 週2回,各60分程度の運動(荒天でも運動できるようにジムに早速入会しました.ジム関連の記事はこちら↓)
https://hiro-dds.com/2017/04/12/post-297/ - 本をいつも2冊持ち歩いていたけど,読む寸前に迷って集中力が削がれるので,1冊に絞って,集中して読み切る.
- ストップウォッチを利用して,制限時間仕事術を実践.
- 記憶のゴールデンタイムの中で紹介されていた,楽しい出来事を思い出し記録してから就寝するというのがよりハッピーになれそうなので実践してみたい.
- 5―10分のスキマ時間を「考え事」にも割り振ってみる.
- 娯楽を楽しむときも,アウトプットを実践して集中力を高める,より深く楽しむ.
- 自分が行っているタスクを,集中仕事か,非集中仕事か考えてみて,より適切な時間帯に割り振るように考え続けてより効率化を目指す.
まとめ
神・時間術は,「思考し実践してシアワセになる時間術」だといえるでしょう.
「忙しいから」「私には時間がないから」「そんなのムリだと思う」というのは,思考停止に陥り,やる前にあきらめている状態なので,ものすごくもったいないと思います.
誰でも,「時間を有効活用したい」「もっと余暇を楽しめたら」「仕事に追われたくない」と思っているはず.
この本には24時間でできる「作業量」「仕事量」を今よりも増大させるヒントがたくさんあります.
とりあえずやってみるのもよし,やってみて「もっとこうすればいいんじゃない?」と考えて改変してやってみるのもいいでしょう.
トライアンドエラーでフィードバックをかけながら,時間を有効活用し,よりシアワセな人生を送ろうということに気づかせてくれる本です.
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(P55より)
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