樺沢紫苑 「読んだら忘れない読書術」
読了.
ふらりと寄った書店でこの本が平積みになっているのを見つけて,
「これだ!」と思って購入したのが出会いです.
これまで読書は好きでも嫌いでもありませんでしたが,一つ悩みがありました.
それは,
「読んでも,しばらくしたら本の内容を忘れてしまう.」
でした...
「それって読んだ意味ないよね.」
そうです.全く意味がありません.時間のムダです.
この本は,自分の読書を,
「読んだら忘れてしまう読書」から,名前の通り「読んだら忘れない読書」
に変えてくれた大切な一冊です.
印象の残った内容を紹介していきましょう.
コンテンツ
記憶に残る読書のために
・読むというインプットのみにとどまることなく,ノートに要点を書く,人に内容を伝える,SNSに投稿するといった3パターン程度の「アウトプット」も行う.
・集中力が継続する区切りの15-45-90(分)の法則の特に15分単位の「スキマ時間」を利用するということ.
・著者に会いに行って勉強する「百聞は一見にしかず読書術」
→著者の人となりを知る,またその本を書くにあたっての背景を知ることでより興味が湧き,記憶の定着につながる.
「読んだら忘れない」本の選択術
ここで面白いと思ったのは次の2点です.
・「守・破・離」のステージを意識した自分が今必要とする本を選択が重要.
守:基礎を学べる「基本」本
破:他人の方法を学べる「応用」本
離:自分のスタイルを模索する「ブレイクスルー」本
よくある失敗は,初心者なのに,いきなり発展・応用である離のステージの本を選んでしまうこと.
今の自分のステージをしっかり見据えて,守・破・離不適合とならないように注意すれば成長に資する本が選べます.
・直感を信じて従う「直感読書術」
直感でこれだ!と思う本は,無意識に今の自分が必要としている本です.
自分の中のデータベース,興味のアンテナをもとにした選択的注意(無意識に注意力を働かせて選択している)を利用して「ワクワク」を感じる本を直感的に選ぶ.
これは片付けコンサルタントのこんまり先生の「トキメキ」に沿って身の回りに置くものを選択していくのと同じような感覚だと思われます.