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『いま君に伝えたいお金の話』(著:村上世彰)〜お金に振り回されないために知っておくべきこと

「お金」

学生時代は必死にアルバイトをして貯める余裕もなく使っていたお金.
「お金がたくさんあればいいのに」と漠然と考えていたころもありました.

社会人になって安定した収入を得るようになり,お金といい距離感を持てるようになった今,お金について考えるいい本に出会えたので紹介します.

お金のことに詳しい投資家 村上世彰氏
『いま君に伝えたいお金の話』
です.


中学生くらいの方でも読みやすい内容・文体になっています.

それでは私が注目した内容についてご紹介していきましょう.

コンテンツ

お金の3つの機能

「何かと交換できる」
「価値をはかる」
「貯める」

お金はこうした機能を持っています.お金は道具であり,それ以上でもそれ以下でもありません.

まずは「お金は道具である」とドライに考えることが重要なんですねぇ.

 

お金についての4つの大切なこと

①「自立して生きていくためには,お金は絶対に必要である」
②「やりたいことをやるには,余分なお金があったほうがいい」
③「困ったときに,お金は君を助けてくれる」
④「君がお金を持っていれば,人を助けることができる」

これらはお金を稼ぐようになったらたどるべきステップとのこと.

まずは自分が生きていくためにお金を使う.

日々の生活が足りるお金が得られたら,さらに自分のやりたいこと,娯楽や自己成長に投資する.

ときには体調を崩してお金が稼げない時期も.何かのときのために,1−2年生きていけるだけの蓄えがあれば安心であると本では書かれていました.

お金は人を助ける事もできます.
村上世彰さんのように投資というカタチで支援したり,寄付をして応援することもできます.

4つのステップのどこにいるのかを確認してみると,自分のステージを客観視できます.

 

モノの値段について考える

モノの本質を見ずに「値段」だけで物事やその価値を判断してしまうと,お金に縛られた生き方になる

モノの値段は,一般的に以下の条件を満たすと高くなります
・高品質
・時間・手間がかかっている
・希少である
・みんながほしいと思う

お金に縛られないためには
「なぜその値段になっているのか?」をプライスタグを見るたびに考え,
「お金とは違う基準=幸せの基準を自分の中で作る」
以上の2点が重要とのこと.

何かを手にするためにお金を払うとき,それが自分の何時間分の働きと交換されているか,本当にそれだけの価値があるかどうか考えることが大事

何かを買うときに
「値段の根拠」
「自分のお金=時間=命と交換する価値があるのか」
についていつも考えなければならないと感じました.

 

お金と上手に付き合う

お金と上手に付き合うためには,
一定収入のなかで,
・自分にとっての無駄遣いをいかに減らして,
・いかに多くのお金を自分の幸せのために使えるか
が重要とのこと.

そのためには,「自分の幸せの基準」を見つなければなりません.
基準がわからなければ,どんなお金の使い方が無駄なのかもわからないからです.

幸せの基準は,やりたいこと,楽しいことであったり,実現したいビジョンやミッションです.

 

お金を手にする方法

本によると,世の中には,2種類の人間がいるとのこと.
・「自分の好きな仕事」「自分に向いている仕事」で生活の糧を得ている人
・そうでない人

好きなことを仕事にできるかどうかは,「人のためになるかどうか」で決まります.

今,「好きなことを仕事にする」と強く主張する方も一部います.
好きなことお仕事にできたらずっと好きなことができるわけで,幸せに違いはありません.

ただ,仕事にする時点でカタチが変わってしまうものもあれば,どうしても「人のためにならない」=お金にならないものもあるわけで.

好きなことを仕事にせず,好きなことのために仕事をするというのも,立派な選択肢

私はこの村上世彰さんの考え方がとても素敵だと思います.

好きなことのために仕事をする方は,単位時間当たりの単価を高めたり,労働時間が収入に比例しない(自分が働いていない時間も稼いでくれる商品を持つなど)できるだけ高効率でお金を稼ぐ作戦を練るという方向を目指すのが良いでしょう.

 

さいごに

お金は生きていくためには絶対に必要なもの.

自分の幸せの基準に照らし合わせて,お金の稼ぎ方,お金の使い方を考える.

お金に振り回されないためには,お金をよく知ることから始めましょう.

 

それではまた.