小説

主観的な世界をつなげる方法について 〜 湊かなえ 『母性』

こんにちは!

夏といえば〜読書の夏ですね.

夏休みの宿題でよく「読書感想文」という宿題が出たものです.

 

さて,今回ご紹介するのは,
湊かなえさんの『母性』という本です.

しばらく積読になっていて,本棚の景色にまぎれてしまっていましたが,
ふと手にとって読みたくなりました.

 

主な登場人物は,「母」と「娘」.
(※以下,具体的なネタバレはありませんが,気にされる方はスルーしてください.)

 

ふたりとも,
・お互いのコミュニケーションが圧倒的に足りない
・それぞれの主観的な世界に生きている
・お互いの見える世界,抱く思いが大きくかけ離れている
・すんでいる世界が1つないしは2つでとにかく狭い

これらがちぐはぐに作用して,物語のかなり終盤までかなしい展開になっています.

 

小説なので,かなり極端に表現されているものの,
現実世界で感じるすれ違いやさびしさのいくつかの要因をとてもうまく表現しています.

察する,察せよだけではやはり伝わらない.

 

プライドや体裁やはじらいが邪魔してうまく表現できないときもあるかもしれないけど,とにかくお互いできるだけコミュニケーションをとる.

そうすることで,自分と誰かの世界をつなぎ,共有し,変化させていくことができるのだと考えさせられた話でした.

 

それではまた.

 

 

 

 


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