読了.
1989年に出版され,全世界で販売部数3,000万部以上を記録し,20世紀に最も影響を与えたビジネス書である「7つの習慣」
その再翻訳,記念版です.
ビジネス書といえば,多くても300ページまでのものが多いですが,この本は600ページを超えています.
7つの習慣は,以下のように非常にシンプル.
それなのにページ数が膨大なのは,「言い換え」,「具体例」が大変多くあげられているためです.
そのため,非常に理解しやすく読みやすい.
「7つの習慣」
第1の習慣 主体的である
第2の習慣 終わりを思い描くことから始める
第3の習慣 最優先事項を優先する
第4の習慣 Win-Winを考える
第5の習慣 まず理解に徹し,そして理解される
第6の習慣 シナジーを作り出す
第7の習慣 刃を研ぐ
第1から第3までの習慣は「約束をし,それを守る」,
第4から第6の習慣は「問題に他者と取り組み,協力して解決策を見つける」,
第7の習慣は,第1から6の習慣を実現可能にする自己成長に関わるものです.
「7つの習慣」は,原則を中心に据え,人格を土台とし,自分の内面にあるパラダイム,人格,動機をみつめることから始めるインサイド・アウトのアプローチによって,個人の成長,効果的な人間関係を実現しようとする思考です.
人間においてあり方は見方に直結しています.
自分が本当に変わるには,ものの見方(パラダイム),物事をどう認識し,理解し,解釈しているかを変えればよい.
つまり,パラダイムをこれらの原則,自然の法則に近づけるほど,長続きする幸福や成功につながります.
「自分の最高の望みを達成し,最大の困難を克服したいならば,自分が求める結果を支配している原則や自然の法則を知り,それを適用する」
と著者の気付きが紹介されていますが,まさにそのとおりでしょう.
読み終えて感じたことは,
「もっと早くこの本に出会いたかった.でも,今このタイミングの出会いが必然だったのだろう.」
でした.
仕事上では,選択する機会が膨大に増え,リーダーシップを発揮しマネジメントする場面が増えました.
また,家族が増え,様々な役割を効果的にこなしていく立場になっていました.
何も知らずに対応を誤れば,大小のトラブルに巻き込まれたり,人間関係になやんだりすることになります.
このようなタイミングだからこの本を読み,考え,学ぶことが多かったのだと思います.
表面的,応急処置的,テクニック的な対処を行う個性主義的対応で一時的に対処できるかもしれませんが,根本的な解決には至りません.
誠意,謙虚,誠実,勇気,忍耐,勤勉,質素,節約,黄金律などの原則,人間に内面にある人格的なことを成功の条件に挙げてる人格主義を理解し,7つの習慣をふまえ物事に根本的に取り組みめば,変化に対応しながら成長していくことができるのです.