齋藤孝 若者の取扱説明書 「ゆとり世代」は、実は伸びる

齋藤孝 若者の取扱説明書 「ゆとり世代」は、実は伸びる

読了. 

昔の若者は,いつかはクラウン,いつかはセリカ,東京に行って大物になる,海賊王に俺はなる(?)等のいい加減さと積極性に溢れていた....と言うのは今や昔.
1980年代後半から2000年代前半生まれのいわゆる「ゆとり世代」の若者は,真面目だが消極的で反応がうすく、「どうにか無難にやり過ごしたい」という考え方が主流であるようだ.

昔の若者(いい加減,積極性あり)=今の上司の世代にとって,今の若者(真面目,消極的)はあまりにも属性がかけ離れていて理解しがたいため,ネガティブに評価されていたが実は違う.

消極的,真面目というポイントを押さえた指導法(著書では「逆手指導ステップ」として述べられている)で,同調圧力を上手にかけながら,伸び代十分な若者を積極性サイクルに導き,そのサイクルによって成長していくように促すことが指導者には求められる.

・プレゼン課題における逆手指導ステップの例
ステップ1 ハードな課題で全員発表
ステップ2 相互プレゼン、相互刺激で切磋琢磨しあい、盛り上げる
ステップ3 グループ、チームで取り組む

・逆手指導ステップに求められるもの
①明確な指示
②ポジティブな評価
③明るい雰囲気
→積極性サイクルに入る→サイクルが人を育てる