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『学び効率が最大化するインプット大全』(著:樺沢紫苑)を読んだよ!〜良いアウトプットのためにインプットも見直そう!

体は、食べたものでできている。
頭は、「読む」「聞く」「見る」で取り入れたものでできている。

2019年8月3日に発売されました
『学び効率が最大化する インプット大全』をご紹介します。

学び効率が最大化するインプット大全

『インプット大全』は、精神科医・作家 樺沢紫苑先生の著書。

「読む」「聞く」「見る」といったインプットの無駄を省き、最大効率でインプットをするための80の方法が紹介されています。

1つのトピックが見開き2ページ、もしくは4ページでコンパクト。
わかりやすい挿絵や図があって、とても読みやすい構成になっています。

また、各トピックのさいごにプチまとめ・おすすめTo Doが書いてあり、読んですぐ実践することができます。

実はこちらの『インプット大全』、
2018年8月に発売された『学びを結果に変える アウトプット大全』のペアとなる本です。

『アウトプット大全』は、「書く」「話す」「行動する」といったアウトプットについての本で、
「アウトプットだけが人生を変える」を合言葉に、空前のアウトプットブームのきっかけとなった43万部超(2019年8月現在)のベストセラーです。

私は、
「くちから健康になろう!毎日を楽しもう!」を応援するために、SNSやブログで情報発信をしています。

去年の年末からは、週1のメルマガをはじめました。

とにかく書くこと、アウトプットが増えてきつつありますが、そんな中で3つ実現したいことがあります。

1つめは、インプット:アウトプット比が4:6でから改善したい。
2つめは、もっと効率的にアウトプットしたい。
3つめは、もっと質の高いアウトプットをしたい。

前著のアウトプット大全に書かれているとおり、
もっともパフォーマンスが高まるのは、
「インプット:アウトプット比が3:7」であるとき。

これまで、アウトプットに関していろいろ調整してきましたが、
インプット:アウトプット比が4:6からなかなか改善しません。

試しに、インプットの比率を下げてみたところ、アウトプットの質も、量も下がってしまい全然ダメ。

アウトプットの質・量を高めようとして、朝活、昼休みの時間、仕事終わりの時間を束ねてみましたが、あまり追い込みすぎると、心身ともに疲れ切ってしまう。。。

先日、メルマガを書き上げた後に、風邪でダウンしてしましました。

丸1日寝込み、完全に復調するのに約1週間。
ここまで具合の悪い風邪を引いたのは2年か3年ぶりです。

メルマガを書きはじめて約8ヶ月。気が付かぬ間に疲れがたまり始めてきていたようです。

これではいけない。

日々の限られた時間の中で、より効率的に、より高い質で楽しみながらアウトプットするには、インプット側の改善に取り組まなければならないと感じました。

『アウトプット大全』が発売されて約1年の今、『インプット大全』が発売されるのは、私にとってベストタイミングです!

「そうそう、色々とアウトプットをチャレンジしてきて、インプットについて見直したいと思っていたんだよ!!」

「アウトプットをして学びを結果に変えるために、学びの効率を最大化するために、
アウトプット法だけでなくインプット法も改善しないといけないから!!!!!」

おっと、ちょっと熱くなってしまいました。。。落ち着きましょう。

『インプット大全』を読むにあたって、自分のインプットに関して改善したいポイントを考えてみました。

1、インプットにかける時間を短くしたい!
2、ラクに情報収集したい!
3、アウトプットしやすい形でインプットし、活用したい!

インプット大全を読んでみましたら、それぞれに答えが見つかったので、順にご紹介していきましょう。

コンテンツ

1、インプットにかける時間を短くしたい!

インプットにかける時間を短くするには、無駄なインプットを省く必要があります。

つまり、インプットの精度を上げなければなりません。

P22「インプットの精度を高めるには」によると、
175名を対象として、ここ1週間にネットで見たニュース、情報、ブログを覚えている限り1分間で書き出してくださいというテストをしたところ、その結果は平均3.9個だったとのこと。

自分もやってみたら。。。思い出せたのは、たったの5個!

インプット量は、アウトプットによってはかれますが、これではまったくもってインプット効率が悪すぎです!

私も先の被検者と同じで、1週間のうちに得られた情報の97%近くがザルを通したように抜けていた。。。ショックです。

本書によると、
そもそも「必要のない情報」は、「見ない」「接触しない」、つまり情報を「捨てる」努力が必須とのこと。

自分には情報を捨てる勇気も、努力もまだまだ足りていませんでした。

小さな一歩ですが、
スマホ・PCから総合ニュースサイトのリンク・アプリを削除。
不要なSNSチェックも制限。
運転中に週2時間半くらいきいていたラジオもやめてみました。

そして、
P38「必要な情報だけを集める方法2」、
P248「脳内情報図書館を構築する」を参考に、
興味・関心のあるキーワードをマンダラチャートを利用して書き出し、ビジョン・目標実現にマッチする情報収集ができるように、アンテナを貼り直し、それに関係のない情報は勇気を持ってスルーするようにしました。

1週間くらい続けてみての感想は、
インプットにかける時間の節約を目的にしていましたが、一番メリットだと感じたのは、余分な情報が入ってこないので、夕方になっても頭が疲れづらくなったことです。

余分な情報のインプットは、時間の無駄なだけではなく、ノイズであるので、脳を疲れさせ、重要なインプットの効率を悪くするのでよくないと感じました。

そして、心配していましたが、自分に必要な情報以外、スルーしても、全く困りません。

インターネットが高速化する以前は、欲しい情報があれば図書館などで調べる必要があって不便だなと思いましたが、インターネットから高速で大量に自分に不必要な情報を浴びせられる方がもっと不便だと痛感しました。

2、ラクに情報収集したい!

不要な情報をカットしてインプットの時間を短く、精度を上げつつ、
でも自分に必要なインプットをラクに情報収集したい。

そのためには、情報入手方法をカスタマイズするのが良いです。

P154 「47情報を宅配便化する」では、自分に必要な情報だけ届く仕組みづくりが紹介されています。

・自分の興味のある情報を発信するキュレーターをTwitterやフェイスブックでフォローし、タイムラインで表示されるようにする。

・グーグルアラートに注目ワードを登録し、毎日、新規登録サイトがまとめられてメールで届くようにする。

・RSSリーダーに要チェックサイトを登録し、サイトの更新を一括チェックする。

私はTwitterは交流にも使用していますので、情報収集のためにリスト機能を使って、キュレーターをまとめてみることにしました。

グーグルアラートは以前から使用していましたが、ワードの登録を見直しました。

英語論文・学術論文のチェックのみでRSSリーダーを使用していましたが、他のサイトでも対応しているものは登録してチェックするようにしはじめました。

情報収集するにあたって、どうすれば手間を省けるか、ラクに情報収集できるかを考えつづけ、ときどき修正しつつ、よい方法があれば取り入れるのが重要ですね。

 

P176「54雑誌を読む」もあらたに取り入れてみようとはじめてみました。

インプット大全によると、
雑誌のメリット・特徴は以下の通り。

・最新のトレンドを知ることができる
・雑誌の内容は情報と知識の中間(やや知識寄り)
・網羅的にインプットできる
・わかりやすい

雑誌を一冊一冊チェックするのは骨が折れるので、
雑誌読み放題サービスのdマガジンを契約し、検索を使ってチェックしてみました。

「歯」と検索すると、閲覧可能な歯科系の記事が時系列・雑誌別にズラリ。

種々の雑誌を串刺しで読むと、雑誌を読むメリットがより享受できます。

情報発信者としては、
トレンド=流行り=みんなが知りたいと思っていることをおさえることは必須ですから、役に立ちそうです。

3、アウトプットしやすい形でインプットし、活用する!

インターネットで得た情報・知識を、将来のアウトプットしやすい形、引き出しやすい形でインプットし、ストックする方法が知りたいと思っていました。

P166「50 ストックする」では、
ウェブサイトをPDFを化して、ファイルに適切な内容をあらわすタイトル付けをして、フォルダに分けて保存する方法が紹介されています。

P170「52 画像でメモする」では、スマホの写真やスクリーンショットを活用する方法が紹介されています。

最近のスマホ写真にはジオタグといって、撮影場所が一緒に保存されているので、場所で検索することができます。

また、重要なものはお気に入りに入れておけば参照しやすいです。

何枚かの写真をまとめてPDF化して、PDFとしてフォルダ別にストックすることもできます。
(iPhoneなら、写真複数選択→プリント→プレビュー画面でピンチアウト→クラウドドライブに保存)

某クラウドノートサービスで情報管理をしていましたが、サービス変更で使い勝手が悪くなったり、突然サービスが有料化になったり、終了したりするリスクがあるので、
ストック=ネタ帳は、とあるサービスに依存しないシンプルな方法が良いといえます。

 

貴重なインプットを活用するために、
P118「34 メモを見直す」ということも大切になります。

メモの役割は、
「記録」「備忘録」と、「知的生産を高める」という2つの役割があり、後者が重要であるとのこと。

・将来に備えて、自分の仕事に役立ちそうな情報やニュースをネタ帳に蓄積しておき、困ったときに見る。
・数ヶ月に1回、時間を置いて、整理作業を行うことで、意外な発見やひらめきが起こる。

試しに、何か面白いアイデアがないかと、ちょうど1年前のものを確認しみたところ〜
読んだ本の感想や、とある件について考えを巡らせたメモ、歯科関係のメモなど、濃縮された情報の記憶が呼び起こされました。

その中にこんなメモが見つかりました(笑)

アウトプット大全の感想の一部
「インプット・アウトプット・フィードバックは三位一体。アウトプット大全は、フィードバック大全でも、インプット大全でもあります。」

その1年後の今、インプット大全が発刊されているのは、シンクロニシティを感じます。

 

さいごに

本書を読んで、インプットの改善策を見つけ、実践し始めたところでワクワクしています。

インプットとアウトプットは、コインの両面のように、表裏一体。

よりアウトプット加速していくために、インプット術に関しても見直すことが重要です。

今の私にとって非常に価値ある一冊です。

高効率・高品質のアウトプットのために、
「読む」「聞く」「見る」インプットの効率・質を高める。

インプットは、アウトプット前提で行うもの。

さぁ、AZ(アウトプット前提)でいこう!

情報爆発の新時代、令和を生き抜くのにぴったりな教科書、
『学び効率が最大化するインプット大全』
おすすめします。

 

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