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『スマホが学力を破壊する』(著:川島隆太)〜このタイトルは控えめなくらいかも?

こんにちは!

 

スマホを捨てれば子どもの偏差値は10上がる
「ながら勉強」が子どもに与える深刻な影響

2018年3月18日の川島隆太先生の東洋経済オンライン記事が,なかなかショッキングでした.

 

仙台市の中学生の研究から,
・携帯・スマホを3時間以上使用すると,2時間を越える家庭学習の努力が消える.
・携帯・スマホを1時間以上使用すると、使用時間の長さに比例して点数が低くなる.学校で学んで得た記憶さえもが消えている可能性も.
・睡眠時間を十分確保しても,使用時間が1日の1時間以上,長ければ長いほど学力が下がる.→単独の成績低下要因.
・勉強中のLINE,動画,ゲームに加え,音楽でさえも学力低下につながる.
・インスタントメッセンジャーの使用が学力低下への影響が大きい
などが明らかとなったとのこと.

 

記事元の川島隆太先生の著書「スマホが学力を破壊する」には,
ショッキングなデータがより詳細に数多く紹介されていますので
ぜひご興味あるはお読み下さい.

 

・リアルなコミュニケーションでは記憶と学習に関連する前頭前野が活動する.一方で,ITを使ったコミュニケーションでは活動しない.
・手書きでは前頭前野が活動する.パソコンや携帯電話で書いても活動しない.
・ゲーム,テレビ,スマホに共通して前頭前野の抑制がかかる.

 

メディア・マルチタスク前頭前野の活動抑制が学力低下につながっていることはほぼ間違いなさそうです.

 

そしてさらには「スマホが前頭前野の発達に悪影響を及ぼす」というさらに恐ろしい仮説を紹介し本が締めくくられています.

もしその仮説が本当であれば,スマホの影響は計り知れないことになります.

 

スマホ使用やLINEが脳に与える影響についての研究が平成29年10月に始まったとのこと.
早くも研究結果が気になります.5年後には明らかになるそうです.

 

今,現時点で学ぶ力を守るために具体的にできそうなものとしては,
・子どもたちにスマホを使用させるのをできるだけ遅らせる.
・使用する端末を減らす.
・使うアプリを減らす.
・スマホ・PC等の通知機能は必要なものだけに限る
・勉強中・仕事中は不要な端末を使用しない.(通知をオフ,手の届かない所に)
・スマホの使用は1日1時間以内.
・メディア端末は目的を持った使用をする.(だらだら,なんとなく使わない)
などが考えられます.

 

持ち物はシンプルに,マルチタスクを避け脳内メモリを開放し,コンディションを整えておく.

インプット量を調整する.

 

自己洞察し,本当にやりたいことに集中できる環境を整えたいものです.

 

「スマホが学力を破壊する」どころじゃなくて,脳まで破壊される...?

本のタイトルはキャッチーで衝撃的ですが,読後はむしろ控えめなんじゃないの!?と正直感じました.

 

あなたはスマホとどう付き合いますか?
この機会に一度見直してみてはいかがでしょうか.