小説

世界の見え方はどこまでも主観的だ 〜はあちゅう『通りすがりのあなた』を読んで〜

こんにちは,歯医者です.

はあちゅうさんの9月27日発売の新刊
『通りすがりのあなた』
読了.

 

私は,はあちゅうさんの新刊発売を応援する『「通りすがりのあなた」PR室』に参加しています.

 

参加者にはプルーフ版を発売前に配布してもらえるため,フライングで小説を読むことが出来ました.

 

プルーフ版はふつう素っ気ない表紙だそうですが,この通りすがりのあなたの表紙は,はあちゅうさんがグアムで撮影した写真が用いられており,とても魅力的です.

 

まだ発売前ですので,ネタバレしないように気をつけて感想をお伝えします.

 

 

コンテンツ

世界のいろいろな場所で旅をしたり暮らしているかのよう

7つの短編で世界のいろいろな土地,人々が出てきます.

読んでいると,自分がその場で暮らしていたり,旅をしているような感覚になります.

 

登場人物の日常は自分にとっては非日常.

 

できるだけ登場人物にチューニングして共感してみるとまわりの景色が目に浮かぶようで面白いです.

 

 

 

世界の見え方はどこまでも主観的だ

それぞれの物語は一人称で描かれています.

 

周りは何も変わってないのに,自分の感情の動き,捉え方で世界の見え方がガラっと変わっていく表現がとても好きです.

 

見え方はどこまでも主観的で,自分の考え方次第で自分の世界は変わるのです.

 

 

自分の抱く感情には価値がある

登場人物たちは感情豊かです.

それぞれの人物がその場面,その時に抱いた感情は必然的に生じていて,それぞれに価値があると思いました.

 

他人に何と言われようと,自分の思いには意味があるのです.

 

 

さいごに

はあちゅうさんのリアルな体験を元に描かれている世界で,どこまでがリアルでどこからがフィクションなのか,ちょっとドキドキしながら読みました.

 

私は収録作品の中で「世界一周の鬼ごっこ」に一番ハマりました.

 

次読むあなたはどの作品がお気に入りになるでしょうか?

 

発売までもうすぐです.

 

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