岸見一郎,古賀史健 嫌われる勇気

岸見一郎,古賀史健 嫌われる勇気 

嫌われる勇気―――自己啓発の源流「アドラー」の教え

読了.

アドラー心理学,個人心理学をわかりやすく哲人と青年の対話を通じてとてもわかりやすく解説してくれています.

目的論

我々は皆,何かしらの「目的」に沿って生きているという「目的論」の立場をとれば,今このときから「変われる」という前提の話から始まります.

目的論を前提とすると,これまでの人生に何があったとしても,今後の人生をどう生きるかについては何の影響もなく,勇気を持てば今このときから変わることができます.
(一方,「決定論」,「原因論」を前提とすると現在,未来はすでに決定済みで変えようがありません.)

課題の分離

アドラーは「人間の悩みは,すべて対人関係の悩みである」といい,その悩みを解消するには,まず他者と自分の課題の分離を行い,他者の課題には介入せず,自分の課題には誰一人として介入させないことがポイントになりますが,この具体例は本に詳細に書かれています.

そして,本の名前の「嫌われる勇気」に話は続きますが,他者にどう思われるか(他者の課題)よりも先に,自分がどうあるかを貫く(自分の課題),つまり自由に生きるために必要なのが「幸せになる勇気」であり,その中には「嫌われる勇気」も含まれます.

共同体感覚

複雑に絡み合った対人関係の糸を解きほぐすための発想である課題の分離はアドラー心理学の出発点であり,対人関係のゴールは共同体感覚であると,本の後半では話が進みます.

共同体感覚とは,他者を仲間だとみなし,そこに「自分の居場所がある」と感じられる感覚です.

共同体感覚を持つためには,ありのままの自分を受け入れ変えられるものは勇気を持って変えていく「自己受容」,自己への執着を他者への関心に切り替え一切の条件をつけずに他者を信じる「他者信頼」,自分が他者に何をできるかを考え実践していく「他者貢献」の3つが必要です.

共同体感覚を持ち,自ら自分の人生に意味を与え,自分が変わり,いま,ここを一生懸命生きることの重要性がわかります.

アドラー心理学は自分の価値観にマッチしています.
続編の「幸せになる勇気」もすでに手元にありますが読むのがとても楽しみです.

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