牧野知弘 2020年マンション大崩壊

牧野知弘 2020年マンション大崩壊

 

2020年マンション大崩壊 (文春新書)

2020年マンション大崩壊 (文春新書)

 

 

読了。

日本は超高齢社会、そしてこれから人口減少しつつある一方で、毎年100万戸超の新築住宅が供給されている事実があります。
この中で生じてくるのが空き家問題。
土地付戸建ての持ち家であれば所有者の意思で処分することができますが、マンションとなると事情は別。所有者全員で共有する共用部分と、所有者おのおのの持分である専有部分があり、マンション全体の修繕等の管理は所有者全員の合議で意思決定を行いっていきます。
日本では特に「私権」が法律で強く保護されています。
マンションという現代の日本の縮図のような様々な人が多数集まるコミュニティにおいて、全体の管理に非協力的、自分勝手な人がこの私権を濫用すると、管理組合の意思決定ができなくなり、適切な修繕等がままならなくなります。 老朽化したマンション、空き家率が上昇したマンションの行く末はスラム化です。

日本の空き家問題、特にマンションの空き家問題に関してスポットを当てた本です。